02

News

慶應スタートアップインキュベーションプログラム(KSIP)始動 ~大学のディープテックシーズからユニコーン企業を輩出し社会を先導~

慶應義塾大学(所在地:東京都港区、塾長:伊藤公平 以下、慶應義塾大学)は、10月1日より、慶應義塾大学の研究シーズの事業化を目指し、慶應義塾大学所属の教職員・学生が創業メンバーの主体として参画するグループを対象とした、全学レベルのインキュベーションプログラム「慶應スタートアップインキュベーションプログラム/Keio Startup Incubation Program」(以下、KSIP)を開始しました。
このプログラムは、研究者・起業家に対して個別にカスタマイズした伴走支援や、研究者・起業家が繋がることのできるデジタルプラットフォームの導入を特徴とし、「大学のディープテックシーズから、ユニコーン企業に成長するポテンシャルを有するスタートアップを継続的に輩出し、研究成果のグローバルな社会実装を通じて、経済や生活にインパクトをもたらす」をビジョンに活動を推進します。

慶應義塾大学は、KSIPによる起業プログラムを開始することで、大学の研究シーズの社会実装を一層強化するとともに、世界規模の課題解決ができるようなディープテック企業の創出と成長を支援し、社会に貢献します。

1.これまでの取り組み

慶應義塾大学は、2021年11月にイノベーション推進本部のスタートアップ部門を設立し、「志が響きあう。未来が変わる。」をスローガンに、現在は6名の実務家教員からなるチームが、大学発スタートアップの創出・成長を通じた研究・教育成果の社会実装を推進しています。慶應義塾大学の設立法人である学校法人慶應義塾(以下、慶應義塾)が2023年度事業計画で定める、「大学発ベンチャー企業数ランキングにおいて2026年度までに設立数300社」を目指し、スタートアップ育成を加速するために、学内外のステークホルダーと連携しながら、起業への気づきや興味を促すためのアントレプレナーシップイベントの開催やスタートアップデータへのアクセス提供(フォースタートアップス株式会社との協定)、起業を目指す研究者を支援する慶應版客員起業家(EIR)制度の導入(株式会社ビズリーチ社との協定)、計算リソース提供、技術・人材支援(アマゾンウェブサービスジャパン合同会社との協定)などの諸施策を実施してきました。

2.慶應スタートアップインキュベーションプログラム(KSIP)について

今回、新たに開始する全学レベルのインキュベーションプログラム(KSIP)では、「大学のディープテックシーズから、ユニコーン企業に成長するポテンシャルを有するスタートアップを継続的に輩出し、研究成果のグローバルな社会実装を通じて、経済や生活にインパクトをもたらす」というビジョンを掲げています。大学研究シーズの社会実装を目指す研究者・起業家が起業の際に抱える、事業計画の具体化、会社設立、資金調達などの課題に対して、これまでの活動実績に基づき体系的に構築した支援メニュー(例えば、起業ツールキットの提供、チーム目標の設定と達成に向けたメンタリング、ビジネス人材プールからのチーム参画、支援者プログラムを通じた専門家相談やアイデア検証の機会の提供など)から、シーズに合わせてカスタマイズした個別化伴走支援を提供し、法人設立・資金調達の達成率を向上させます。さらに、孤立しがちな起業を目指す研究者同士が、つながり、切磋琢磨できる場を提供し、起業家やチームが起業しやすい環境を構築するため、コミュニティ内で起業に関する知識や成功体験を共有・蓄積可能なデジタルプラットフォームを導入します。まさにイノベーション推進本部のスローガンである「志が響きあう」ような場を目指していきます。

Keio Startup Incubation Program (KSIP) プログラムについて
1. 募集時期:随時
2. 応募方法:KSIPエントリーフォームよりご登録ください。
※募集対象をご確認いただき、「keio.jp」アカウントからエントリーしてください。
ご登録いただいてから2週間以内に事務局からご連絡いたします。
3. 応募対象
下記の要件を全て満たす事業化プロジェクト

  • 慶應義塾大学の研究成果*のスタートアップへの技術移転を通じた社会実装を目指していること。
  • 法人設立済又は法人設立予定で、VC等からのエクイティファイナンスをまだ実施していないこと。
    ※原則として当該研究シーズへの慶應関係者の積極的な関与を想定しているものの、そうでない場合は研究開発の実行可能性等も鑑みて審査します。
    ※学外との共同研究の場合は、契約内容や知財の権利関係を鑑みて審査します。

4. 特徴的な2本の柱:
◾️伴走支援
イノベーション推進本部スタートアップ部門が伴走パートナーとなり、多様な研究シーズごとにカスタマイズした支援を、体系化して提供する。支援においては、大学VCの株式会社慶應イノベーション・イニシアティブや卒業生ネットワーク、協定パートナー等との連携を活用する。
✓支援メニューの例:起業ツールキットの提供、チーム目標の設定と達成に向けたメンタリング、ビジネス人材プールからのチーム参画、支援者プログラムを通じた専門家相談やアイデア検証の機会の提供等

◾️起業家の数と質を高めるコミュニティ構築
起業に関する知識や成功体験を共有・蓄積できるデジタルプラットフォームを導入し、孤立しがちな研究者がつながり、切磋琢磨できるような従来にないコミュニティを構築する。

3KSIPの運営について

KSIPの運営にあたっては、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長:山岸広太郎、以下 KII)との強固な連携体制に加え、起業に関する複数の連携協定パートナーとの協業、そして母校や後輩への支援を惜しまない三田会(卒業生団体)を中心とする卒業生ネットワークからも支援者を募り、研究者・起業家支援を促進していきます。まさに、慶應義塾の精神「社中協力」(学生・卒業生・教職員など、すべての義塾関係者の総称)を体現するプログラムです。
慶應義塾大学は、KSIPを皮切りに、大学の研究シーズの社会実装をより一層強化するとともに、世界規模の課題解決ができるようなディープテック企業の創出と成長を支援し、社会に貢献していきます。

【本プログラムに関するお問い合わせ先】
慶應義塾大学イノベーション推進本部
Email:info-startup-group@keio.jp https://innov.keio.ac.jp/about/

 

プレスリリース全文

一覧へ戻る