小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売とソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行、以下Synspective)が、2024年12月19日に東京証券取引所グロース市場(証券コード: 290A)への新規上場を達成しました。
Synspectiveは創業者の新井元行代表と、内閣府による革新的研究開発推進プログラム(以下、ImPACT)でマネージャーとして小型SAR衛星の開発・社会実装を進めていた本学の白坂成功教授(システムデザイン・マネジメント研究科 委員長)が2018年2月に設立した慶應義塾大学発スタートアップです。同社は「次世代の人々が地球を理解し、レジリエントな未来を実現するための新たなインフラ」づくりをミッションに掲げ、衛星データの利用拡大を推進しています。具体的には、ImPACTの成果を活用した小型SAR衛星「StriX(ストリクス)」シリーズを開発・運用することで、自然災害や紛争、環境破壊などのリスクを特定・評価し、専門性を持つパートナーとともにソリューションを提供しています。2024年6月には、シリーズCラウンドで70億円の資金調達を発表し、創業以来の第三者割当増資による累計調達金額は281.9億円に達しています。
Synspectiveの上場は、慶應義塾大学発スタートアップの成功例の一つであり、研究成果の社会実装への取り組みを象徴するものです。慶應義塾大学は、大学発スタートアップの創出と成長の支援に引き続き取り組んでいきます。
■Synspectiveについて
Synspectiveは、独自の小型SAR(合成開口レーダー)衛星を開発・運用し、SARデータの販売と衛星データを利用したソリューションを提供しています。2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションを構築し、地球上のあらゆる場所の変化を観測できる新しいインフラの創造を目指しています。高頻度・高解像度の地球観測を可能にするSAR衛星を活用することで、持続可能な社会・経済活動を阻害する恐れのある自然災害や紛争、環境破壊などのリスクを特定・評価し、専門性を持つパートナーとともにソリューションの開発・実装を行います。
より詳細な情報は同社のウェブサイトをご覧ください。
▼東京証券取引所グロース市場への上場に関するお知らせ
https://synspective.com/jp/press-release/2024/listed_tse/