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慶應義塾大学発スタートアップであるHeartseed株式会社が東京証券取引所グロース市場に新規上場しました

慶應義塾大学医学部の研究成果の社会実装を目指すHeartseed株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:福田恵一、以下Heartseed)が、2024年7 月30日に東京証券取引所グロース市場(証券コード: 219A)への新規上場を達成しました。
Heartseedは本学の福田恵一名誉教授(起業当時 医学部内科学教室(循環器)教授)の技術を用いて心不全の治療を目指す革新的な大学発ベンチャーです。同社の心筋再生医療は、これまでの細胞治療とは一線を画す、弱まった心臓を再生心筋で置き換える、”Remuscularization(心筋補填療法)”と呼ばれるもので、同社はHS-001(他家iPS細胞由来心筋球の心筋層内への投与)などのパイプラインの実用化に向けた事業を推進しています。今回の新規上場を通じてHeartseedの事業がより一層進展することで、これまで心臓移植でしか助からなかった重症心不全の患者さんに治療薬を届けることに加え、再生医療の事業化を通じた新産業創出により日本経済に貢献することが期待されます。

Heartseedの上場は、慶應義塾大学発スタートアップの成功例の一つであり、研究成果の社会実装への取り組みを象徴するものです。慶應義塾大学は、大学発スタートアップの創出と成長の支援に引き続き取り組んでいきます。

■Heartseedについて
Heartseedは心筋再生医療の実現化を目指して、2015年に設立されたバイオベンチャーです。iPS細胞から高純度の心室型心筋細胞を作製する技術、移植技術やiPS細胞の作製方法など、 心筋再生医療の普及に必要な多数の独自技術を有しています。2021年には、大手製薬企業であるNovo Nordisk社とライセンス契約を締結しています。これまでに、「Japan Venture Awards 2021」 において「科学技術政策担当大臣賞」、大学発ベンチャー表彰 2021において「文部科学大臣賞」、Asia-Pacific Cell & Gene Therapy Excellence Awards (ACGTEA) 2022においてMost Promising Pipelines Award、特許庁主催「第 4 回 IP BASE AWARD」のスタートアップ部門においてグランプリを受賞しています。

より詳細な情報は同社のウェブサイトをご覧ください。

▼東京証券取引所グロース市場への上場承認に関するお知らせ
https://heartseed.jp/news/listing-approval.html

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